
はじめに
肌が荒れたのは、素材のせいかもしれない。
ピアスをつけると耳が赤くなる。ネックレスをすると首元がかゆい。そんな経験、心当たりはありませんか。
金属アレルギーは、アクセサリーに含まれる特定の金属成分が皮膚に触れたとき、体が過剰反応することで起きます。原因としてよく挙げられるのが、ニッケルや銅などの金属成分です。
では、なぜサージカルステンレスはアレルギーが出にくいといわれるのでしょうか。その理由は、素材の組成と安定性にあります。

COLUMN 01
「サージカル」って、手術用ってこと?
サージカルステンレスの「サージカル(surgical)」は、英語で「外科用」「手術用」を意味します。もともとは外科手術に使う器具・インプラントに使われた素材です。
手術で体内に入る器具ですから、体への影響が極力少ないことが求められます。金属が溶け出して体内に取り込まれない安定性、そして錆びにくく清潔を保てる耐食性。その特性が、日常使いのアクセサリーにも適していると広まりました。
ただし「サージカルステンレス」は法的に定義された規格名ではなく、業界慣用的な呼び方です。一般的には、ステンレスの合金規格「316L(SUS316L)」を指すことが多く、このグレードを選ぶことがひとつの品質の目安になっています。

COLUMN 02
ステンレスには「種類」がある。アクセサリーが316Lを選ぶ理由。
ステンレスは、鉄にクロムやニッケルを加えた合金の総称です。その種類は数百種にも及び、用途によって組成が異なります。
アクセサリーによく使われる316Lは、クロム約17%・ニッケル約12%・モリブデン約2.5%を含む合金です。モリブデンが加わることで、塩分や酸に対する耐食性がより高まります。海水に浸けても錆びにくい「海洋グレード」とも呼ばれることがあります。
また末尾の「L(Low carbon)」は炭素含有量を低く抑えたことを示します。炭素が少ないほど溶接・成形後の性質が安定し、素材の品質が保ちやすくなります。
ニッケルを含むため「ニッケルフリー」とは異なりますが、ニッケルイオンが溶出しにくい安定した組成であることが、アレルギーを起こしにくい理由のひとつとされています。金属アレルギーの個人差や症状の程度は人によって異なるため、不安がある方は皮膚科への相談もおすすめします。
COLUMN 03
あなたのジュエリー、何でできてる?
銅と亜鉛の合金。加工しやすく美しい金色が出しやすいため、ファッションジュエリーに広く使われます。ただし汗や皮脂に含まれる成分と反応しやすく、変色や緑青(ろくしょう)が生じることがあります。また亜鉛・銅のアレルギーがある方には不向きな場合も。
純銀に銅を混ぜた合金(純度92.5%以上)。本来の質感は美しく、天然素材ならではの風合いが魅力です。ただし空気中の硫黄成分と反応して黒ずみやすく、定期的なお手入れが必要です。銅アレルギーを持つ方には反応が出ることもあります。
医療用途でも使われる耐腐食性に優れたステンレス合金。汗・水・摩擦による変色が起きにくく、長期間にわたってメタリックな輝きを保ちやすい素材です。ニッケルイオンが溶出しにくい安定した組成のため、金属アレルギーが出にくいとされています。メッキではなく素材そのものの色なので、はがれの心配もありません。

COLUMN 04
素材を知れば、選び方が変わる。
「なんとなく安っぽいかも」と思っていたステンレスも、その組成と特性を知ると見え方が変わるかもしれません。
金属アレルギーを気にしながらもアクセサリーを楽しみたい。そんな方にとって、素材の知識は小さな安心になります。
このブランドの全商品はサージカルステンレス(316L)を素材としています。それが「つけっぱなしOK」「変色しにくい」という言葉の、具体的な理由です。
この知識を踏まえて
すべてのジュエリー
Q&A
ところで、こんな疑問ありませんか?
サージカルステンレス(316L)はニッケルイオンが溶出しにくい安定した組成のため、金属アレルギーが出にくいとされています。ただし、金属アレルギーの反応は個人差があり、症状の程度もさまざまです。重症の金属アレルギーをお持ちの方や、不安がある方は、皮膚科などでパッチテストを受けてからご検討ください。
ゴールドカラーは金メッキではなく、PVDコーティング(物理蒸着法)が用いられることが多いです。この技術は素材の表面に薄膜を密着させるもので、通常の電気メッキよりも密着力が高く、はがれにくいとされています。素材そのものがステンレスのため、コーティングの下地も錆びや変色に強い状態を保ちます。
柔らかい布で軽く拭き取るだけで十分です。汚れが気になるときは、中性洗剤を薄めたぬるま湯で洗い、よくすすいで乾燥させてください。研磨剤入りのクリームや硬いブラシの使用は表面を傷つける可能性があるため避けてください。
「ステンレス」は鉄にクロムを加えた合金の総称で、種類はさまざまです。「サージカルステンレス」はその中でも医療・外科用途に使われることの多い合金規格を指す業界呼称で、一般的には316L(SUS316L)が該当します。汎用のステンレスより耐食性・生体親和性に優れた組成です。


































